
「50代からの静かな逆襲」
特別な才能もいらない。
大きな資本もいらない。
必要なのは、昨日と違う一歩だけ。
その日、ベッドの上で、ただ、白い天井を見ていました。
2024年の春のことです。
坐骨神経痛で、1ヶ月のドクターストップがかかりました。
腰から足の先まで、電気が走るような痛みが、じっとしていても止まらない。
寝返りを打つたびに、鈍い声が漏れるほどの痛みが、下半身を襲ったのです。
物流・配送の現場で、30年近く働いてきたこの身体が、初めて「無理だ」と言ったんです。
「もう、若い頃と同じようには働けないのか」
天井を見つめながら、そう突きつけられた日でした。
ちょうど同じ頃、世間ではこんな話ばかり耳に入ってきていました。
黒字なのに、リストラのニュースが流れる。
早期退職者の募集に、想定を超える応募が集まる。
物価は上がるのに、給料は上がらない。
「会社に居続ければ、きっと大丈夫」
そう思っていた感覚が、音を立てて崩れていくのを、感じていました。
「もし会社に何かあったら、自分には何が残るんだろう?」
石は、自分では動きません。
誰かが押さない限り、ずっとそこに転がっているだけです。
もし今、あなたにも似たような焦りがあるなら。
きっとあなたに合うはずです。
はじめまして。ピルスンと申します。
53歳、まだ会社員です。
特別なスキルなんて、ありません。
大きな資本もありません。
一度は、木箱梱包の仕事で独立もしました。
10年続けて、廃業しました。
最後の日に嗅いだ、木くずの匂いがまだ昨日のことのように残っています。
在庫で持っていた材料を売り、設備や備品を全て売却した後の、ガランとした何もない工場の広さが、廃業という失敗の大きさを物語っていたように思います。
そしてまた、雇われる側に戻ってきました。
正直、何一つ自慢できる経歴ではありません。
そんな経歴の中でも、唯一残ったもの。
それは「経験」です。
いや、「経験」しか残らなかったのです。
30年近く、生きて、働いて、失敗してきた分の経験です。
「動悸・息切れ」と言いますが、あの日味わった、ドクターストップという経験は、まさに体力の「息切れ」でした。
でも、その息切れが、いつのまにか、こうして書き始める「動機」に変わっていったんです。
きれいに整理された成功物語は、書けません。
だから、迷いながら歩いているこの日々を、そのまま言葉にすることにしました。
一人で抱えてきた焦りって、誰かに話すほどでもないと思って、ずっと胸の奥にしまい込んでしまうものだと思うんです。
だからこそ、手紙という形で届けていきたいと考えたのです。
「自分だけじゃなかったんだ」って、少しでも思ってもらえたら。
頑張れ、なんて言うつもりはありません。
ただ、黙って隣を歩く人間が、もう一人いる。
それだけで、楽になることって、ありますよね。
すでに成功した人の、きれいな後日談ではないんです。
今まさに揺れている人間の、今の声です。
ただ、迷いながらもその都度考えたことや、なんとかたどり着いた自分なりの答えは、隠さず書いています。
その中に、何かひとつくらい、あなたの役に立つヒントが混ざっているかもしれません。
こんなことを、感じたことはありませんか。
「大丈夫」という言葉に、自分の人生を預けてしまっている気がする。
物価は上がるのに給料は上がらない現実に、静かな焦りを感じている。
行動にはなかなか移せないというジレンマと戦っている。
頑張っているのに、報われないと感じる。
経験はあるけれど、それをどう活かせばいいのか、わからない。
派手な成功物語より、地に足のついた等身大の記録が読みたい。
一つでも、思い当たるところがあれば。
どうぞ、読んでみてください。
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石は、自分では動きません。
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